
都市の調律 / Tuning the City
AIの推定する個人の「快」に向けて環境音が変容するインスタレーション
2026
Installation
HUMAN through AI, IAMAS, 2026
When the train goes by, what should I pay attention to?
— A Letter from Home, "Blue" Gene Tyranny
その場で聴く音が世界を意味づけ、同時に私自身も作り変えているのではないか——AIが感覚を学習する時代において、聴くという経験はどのように再構成されうるのか。本作はその問いから始まっている。
本作は、環境音と制作者個人の主観データを学習したAIモデルを使い、都市六地点(下北沢・渋谷)の環境音を「快」へ向けて変容させる作品である。
録音は八つの周波数帯域に分解され、2秒ごとに「快」に近づく方向へ各帯域の音量(dB)が変化していく。同時に、制作者・田中美羽の感じる「快」が推定され、予測値が映像内でリアルタイムに更新される。
このように生成された「AIの調律した音」を制作者が聴くことで、環境音を聴く私の判断や感覚を浮かびあがらせようとした。